音を探して異国の地へ
数年前からこの土地で暮らし始めたアンティは、
ドイツ人のヴァイオリンメイカーだ。 夫と幼い息子二人で暮らしており、今は子育てに忙しくてヴァイオリンを作っていないんだと笑う。
ヴァイオリンを作っているところが見たいと言うと特別に用意してくれた。
久しぶりだと彼女は言うがその動作は実に手慣れたもので、小気味よいリズムで弦が張られていく。
感心しながらその様子を見ていると、出来たばかりのヴァイオリンで一曲披露してくれた。 演奏は静かに終わり、思わず小さく拍手をすると彼女は恥ずかしそうにはにかんだ。